お知らせ|2017/01/09
輪島塗創作師、東山雅風ことセキセイ株式会社代表取締役会長西川雅夫氏は、この度、伊勢志摩サミット2016・G7 の首脳会議にセキセイが発売する輪島塗ボールペン「雅風」が採用され、オバマ氏をはじめ7 ヶ国の首脳に手渡されたことは大変光栄なことであると発表した。
輪島塗ボールペン「雅風」は、5 年前から子会社の株式会社アゾンで制作され、セキセイが発売元となって販売している商品である。輪島塗は600 年の伝統を持つ堅牢な漆工芸品であり、長い歴史と伝統に培われ、日本を代表するものである。輪島塗と名乗る条件として、木製に漆を塗ることが前提となっており、輪島塗ボールペン「雅風」はまさに木製に漆を塗り蒔絵を施した、伝統工芸品であると評価を得ている。
朝ドラ「まれ」で近年、輪島塗が注目を浴び、また北陸新幹線の開通によって石川県輪島市への観光客も増え、今回の選定に相応しい輪島塗の筆記具が選ばれたと西川会長は語る。
西川会長は現在、一般財団法人大阪デザインセンターの理事であり、絵画をはじめデザイン開発に力を注いでいる。東山雅風を雅号として「雅風」と名乗り、この度のボールペンには「雅風」が刻印されている。
「この度のサミットの首脳陣7 人により、新たな世界の進歩と調和を目指し話し合いが行われたわけであるが、人間本来の幸せを求める各国の考えはそれぞれ違えども、それぞれ7 ヶ国の首脳に同じ輪島塗ボールペン「雅風」を胸に挿していただけたことで、共通の想いを示すシンボルとなれば望外の喜びである」と西川会長は語った。
「今回選ばれた兎の柄は大きくお月様が描かれており、それに向かって勢いよく両手両足を伸ばした兎が空中を飛んでいるデザインで、これはまさに各国から見える共通の月を同じ想いで見つめる首脳の気持ち、また空に向かって伸びた、胴体より大きな兎の耳は世界の人々の声を聞き漏らすまいとする首脳の気持ちを表している。」と創作師東山雅風こと西川会長は自らの創作デザインについてのいきさつを語った。